ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)を筆で描いています
クラフトパンチでこがね色の帽子をかぶった妖精さんたちや、リスや木の実を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪
他にも歌意・解説あり
最後に「わたしのひとりごと」
※画像はクリックで拡大するよ!

遠い昔の面影、美しい庭園と滝が流れている風景をイメージしてみたよ!
リスを見つけた妖精さん!お友だちになれたかな?
かいしょであそぼ!

滝の音は 絶えて久しく
なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえけれ
歌の意味
滝の流れが絶え
水の流れる音が聞こえなくなってから
長い月日がたってしまったけれど…
その名声は流れ伝わり
今もなお人々から聞こえてくる
言葉の意味
【滝の音は絶えて】
昔にあった滝は枯れてしまった
滝の音が聞こえない
【名】
名声、評判
【なほ聞こえけれ】
今も聞こえてくる
ゆる文字であそぼ!

歌の解説
『拾遺和歌集』の詞書には…
「大覚寺に人あまた まかりたりけるに、古き滝を詠み侍りける」と書かれている
嵯峨上皇(第52代天皇)の離宮(別荘)であった嵯峨野(京都府)の大覚寺を訪れた時
境内にある滝の跡を見てよんだ一首
大覚寺の大沢池には人工の滝があった
嵯峨上皇の死後100年以上がたち、庭園は荒れ果て滝も枯れてしまったのだった
大納言公任が訪れた時
滝はすでに枯れていて寂しい光景ではあったが、後の時代まで名を残している美しい滝の姿を思い浮かべながらよんだ歌といわれている
この歌がよまれことで有名になり、枯れ滝は「名古曽の滝」と呼ばれるようになった
大納言公任ってどんな人?
大納言公任(だいなごんきんとう)
〔966~1041年〕
本名は藤原公任(ふじわらのきんとう)
姉が円融天皇(第64代天皇)の中宮(后)になってから一族は栄華を極めた
15歳で清涼殿にて元服式を行い官位が与えられる
広く深く教養をそなえていた公任は…
和歌・漢詩・管弦(音楽)という3つの分野に優れ「三舟の才」と称えられていた
藤原家の全盛期時代
57番の紫式部や62番の清少納言
多くの女流歌人たちが活躍し、華やかな「藤原文化」を支えていた1人である
60歳を前に2人の娘を次々と亡くしたことが痛手となり、官職を辞任し出家してしまった
76歳の時、病気で亡くなる
かな文字であそぼ!

瀧乃音者 多えて久しく
なりぬれ登
那こそな可連て 奈本支古盈介れ
わたしのひとりごと
今でいえば…
学業優秀で学校の賞状をたくさんもらってしまうような優等生
和歌・漢詩・管弦
何でもそつなくこなしてしまうのが
大納言公任!
歴史物語『大鏡』のエピソード
藤原道長が大堰川(おおいがわ)で舟遊びをしていた時のこと
和歌・漢詩・管弦の3つの舟を浮かべ、その道の達人を乗せることになった
博学多才な藤原公任はどれも優れていたので、どの船に乗るか注目の的であったようだ
この時…
「1つでも優れていることは容易でないのに、どの道も優れているのは遠い昔にも例がないことだ」と褒め称えられている
この逸話により
すべてが優れている人のことを「三舟の才」と言われるようになったのだとか…

じつは…
現在でも舟遊びが再現されているんだよ!
【車折神社の三船祭】
京都市右京区にある車折神社で三船祭が毎年5月に行われている
車折(くるまざき)の由来
ある人が牛車に乗ったまま神社の前を通った時、とつぜん車が裂けてしまったからと伝えられている
三船祭は昭和天皇(第124代天皇)の即位を記念して、1928年(昭和3年)より行われるようになった
和歌・漢詩・管弦の3つの舟
嵐山の大堰川にて平安時代の舟遊びが再現されている
YouTubeを見たけれど…
美しい雅な光景に見とれてしまう
日本の文化って本当に素敵なんだなぁ
ღ*ˇᴗˇ*)。o♡ウットリ♡
(※ ―YouTube― 京都嵐山・三船祭、参考文献にリンクあり)
車折神社の境内には15の末社がある
そのうちの1つに…
天照大神が隠れた時、岩戸の前で踊ったと伝えられている天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祀られている芸能神社が有名

多くの芸能人や芸術家が訪れ、玉垣を奉納しているそうなのだ

玉垣に記名されている有名人の名前を探すのも楽しいみたいだよ!
その他にも…
八百万神社や清少納言社もある
神社のテーマパークみたいで、なんだかワクワクしてしまう!
【大覚寺の滝跡】
1000年前にすでに枯れてしまった滝
公任さんが見た滝跡は…
今でも残っているのだろうか?
ฅ(º ロ º ฅ)オォッ!!
あるある!
今でも残っている!
名古曽の滝跡!!

大覚寺の隣にある大沢池エリアに現在も滝跡が残っているようだ!

大沢池は国指定名勝にもなっている日本最古の人口池なんだよ!
夏になると…
たくさんの蓮の花が咲き乱れるらしい
平安時代から変らないような風景!
実際にこの場所に行ってみたら、平安時代にタイムスリップしたように感じるかもしれない
JR山陰本線
嵯峨嵐山駅より徒歩15分
関東在住だと、なかなか気軽に足を運べる距離ではないんだよね
のちの世にまで名を残している滝跡
この歌が百人一首にあることで…
これから先の未来にも「名古曽の滝」の名声は流れ伝わっていくのだろうなぁ
参考文献
【書籍】
1.神作光一 監修
小学生のまんが百人一首辞典
出版社 学研プラス/256頁
発売日2005年12月
2.著書 小池昌代
ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
出版社 河出書房新社/256頁
発売日1017年2月
3.吉海直人 監修
百人一首大事典 ―完全絵図解説―
出版社 あかね書房/143頁
発売日 2006年12月
4.著書 佐佐木幸綱
口語訳詩で味わう百人一首
出版社 さ・え・ら書房/221頁
発行日 2003年12月
5.著書 富谷松雲
(ポケット版)常用漢字準拠
―八体事典―
出版社 有紀書房/400頁
発行日 1993年4月
6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
百人一首
発行所 松魁堂/113頁
発行日 1998年5月
【Webサイトの記事】
1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
藤原公任
経歴・人物・逸話
更新日 2023年6月21日
参照日 2023年12月12日
大覚寺
歴史・大沢池と名古曽
更新日 2023年2月5日
参照日 2023年12月12日
車折神社
歴史・境内社
参照日 2023年12月12日
2.百人一首を探ろう
大納言公任
プロフィール・百人一首和歌へ
参照日 2023年12月12日
3.変体仮名を調べる
―五十音順一覧―
参照日 2023年12月12日
【動画】
1.―YouTube―
京都嵐山・三船祭
【写真】
1.写真のフリー素材サイト
―Photo AC―
芸能神社
大覚寺