ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)を筆で描いています
クラフトパンチでこがね色の帽子をかぶった妖精さんたちや、落ち葉を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪
他にも歌意・解説あり
最後に「わたしのひとりごと」
※画像はクリックで拡大するよ!

とげられぬ恋、たくさんの落ち葉が舞う物悲しい風景をイメージしてみたよ!
緑色の落ち葉、なぜか妖精さんたちも寂しそう…
かいしょであそぼ!

あはれとも いふべき人は
思ほえで
身のいたづらに なりぬべきかな
歌の意味
「かわいそうに…」
と私に同情してくれる人が
いるとは思えない
私はあなたへの恋に苦しみながら
むなしく死んでしまうことに
なるでしょう
言葉の意味
【あはれ】
かわいそう、気の毒に
【思ほえで】
思い浮かばず
【身のいたづらに】
「いたづら」は無駄という意味
「身を無駄にする」
死んでしまうことを表している
【なりぬべきかな】
なってしまいそうだ
ゆる文字であそぼ!

歌の解説
詞書(ことばがき)
「もの言ひはべりける女の、つれなくはべりて、さらに逢はずはべりけれ」
意味は…
かつては自分に言い寄ってきて互いに情を交わした女性が、冷たくなり、さらに逢ってもくれなくなったと書かれている
心変わりされてしまった自分の惨めさと、嘆きをよんだ歌である
もう一方で…
駄々をこね、女性に同情させて、もう1度相手を振り向かせようとしてよんだとも考えられている
冷たくされた女性への執着をよむことで、男性の真心を伝えようとしている
謙徳公ってどんな人?
謙徳公(けんとくこう)
〔924~972年〕
この呼び名は諡号(死後におくる名)

諡号とは…
偉い人に対して死後に贈られる呼び名だよ!
本名は藤原伊尹(ふじわらのこれただ)
26番の貞信公(藤原忠平)の孫
有力な政治家一族の生まれである
娘が冷泉天皇(第63代天皇)の女御となり、花山天皇(第65代天皇)の母となったため太政大臣とう最高位についた
42番の清原元輔・49番の大中臣能宣らを率いて、『万葉集』の訓読や『後撰和歌集』の選定に関わっていた

訓読とは…
『万葉集』は漢文で書かれていたから、日本語に翻訳していたんだよ!
知的で容姿端麗、家柄もよく派手好みの貴公子だったといわれ、数多くの女性と交際があった
政治家としても活躍していたが、49歳の若さで亡くなっている
かな文字であそぼ!

あはれ登毛 いふへき人者
於も本えて
身農い多徒ら二 那りぬ遍支可な
わたしのひとりごと
「私のことを同情して心を寄せてくれる人なんて誰もいない」
ε=(・д・`*) ハァ~
ため息をつきながら…
落ち込んでいる可哀そうな自分に酔っているのだろうか?
太政大臣という朝廷の最高職の位に就き、政界の大物であった伊尹さん

左大臣(右大臣は補佐役)は現在の総理大臣にあたる役職なんだけど、左大臣よりも偉いのが太政大臣なんだよ!
家柄も良く仕事もできる超エリート!
しかもイケメンだったらしいね…
強大な権限を持ち、自分の思い通りにならないことはないと思っていたらしい
しかし…
恋路だけは上手くいかなかったようだ
「言い寄って来たくせに、自分のことを振るなんて生意気だ‼」と思っていたかは知らんけど…
悔しかったんだろうなぁ
┐(´д`)┌ヤレヤレ
この歌の下の句では…
「あなたへの恋に苦しみながら死んでしまいそうだ!」とよんでいる
ちょっと脅し文句のようにも聞こえるのは、わたしだけ?
もしかしたら…
「かまってちゃん」なのかもしれない
こういう人は苦手かも…
(;´Д`)
「ダメなものはダメ!」
「はいっ、次!」
冷たく感じるけど…
このぐらいサバサバしている人の方が、男女問わず好感がもてる
伊尹さんの祖父は貞信公(藤原忠平)
怨霊となって、たびたび登場する菅家(菅原道真)と交流があった人物
そして…
父親の藤原師輔は、右大臣の位に就いていたが節約家で質素な暮らしをしていたそうだ
でも…
彼は恵まれた環境で苦労せず権力を手に入れてしまったせいなのか、贅沢な生活を送っていた
家集である『大鏡』に逸話がある
藤原伊尹が大臣になり、祝宴を開く準備をしていた時
寝殿の壁板が古くなって少し黒くなっていたのを見つけると、すぐに奥州特産の貴重で高価な和紙「陸奥紙」を取り寄せて壁一面に張り詰めさせたという
「金」じゃなく高級和紙を使用したことにセンスの良さを感じるけど、農民からの税金をジャブジャブ使うのはいかがなものかと…
他にも…
容姿端麗・頭脳明晰、何ごとにも優れていたため若くして亡くなってしまったというエピソードもあるみたいなんだよね
もしかしたら、ここでも…
菅原道真の怨霊が関わっているのかもしれない⁉とちょっと勘ぐってしまう
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
貴族男性の多くが自由奔放に恋愛をしていた平安時代
次から次へと女性と関係を持つことが「雅」であるという考えがあった
令和の現代でも、芸能人や政治家のスキャンダル報道を目にする
現代人のやっていることは、平安時代と変わらないのかもしれない
ただ、今の時代…
規制されてメディアでは報道されなくても、SNSで拡散されてしまうからね
iPhoneやスマートフォンが登場してから、世の中が急速に進化しているような気がする
欲の皮が突っ張っている人は、生きづらい世の中になっていくのかな?
わたしは伊尹さんのお父さんのように、節約して質素な暮らしを頑張ろう
そして…
日々の暮らしに感謝
(*u᎑u)⋆*
参考文献
【書籍】
1.神作光一 監修
小学生のまんが百人一首辞典
出版社 学研プラス/256頁
発売日2005年12月
2.著書 小池昌代
ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
出版社 河出書房新社/256頁
発売日1017年2月
3.吉海直人 監修
百人一首大事典 ―完全絵図解説―
出版社 あかね書房/143頁
発売日 2006年12月
4.著書 佐佐木幸綱
口語訳詩で味わう百人一首
出版社 さ・え・ら書房/221頁
発行日 2003年12月
5.著書 富谷松雲
(ポケット版)常用漢字準拠
―八体事典―
出版社 有紀書房/400頁
発行日 1993年4月
6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
百人一首
発行所 松魁堂/113頁
発行日 1998年5月
【Webサイトの記事】
1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
藤原伊尹
概要・経歴・人物
更新日 2023年5月30日
参照日 2023年9月14日
2.百人一首を探ろう
謙徳公
プロフィール・百人一首和歌へ
参照日 2023年9月14日
3.変体仮名を調べる
―五十音順一覧―
参照日 2023年9月14日