百人一首(42)清原元輔/契りきなかたみに袖を…楷書・ゆる文字・かな文字で描く書道アート

42番・清原元輔の和歌

ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)をで描いています

クラフトパンチで赤紫色の帽子をかぶった妖精さんたちや、波や青い松を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪

他にも歌意・解説あり

最後に「わたしのひとりごと」

※画像はクリックで拡大するよ!

波が押し寄せる松林、海の中から見た青い世界をイメージしてみたよ!

海の中は怖いから、妖精さんたち気をつけてね!

かいしょであそぼ!

出典:後拾遺和歌集 恋

ちぎりきな かたみにそで

しぼりつつ

すえ松山まつやま なみこさじとは

歌の意味

かたく約束しましたよね

たがいに涙でぬれた袖をしぼりながら

あの末の松山を

波がこすことがないように…

けっして心変わりすることはないと

言葉の意味

 【契りきな】
 「契る」は男女の仲をいうことが多い

【かたみに】
 互いに

【袖をしぼりつつ】
 涙でぬれた袖をしぼる
 泣くという意味

【浪こさじとは】
 「こさじ」は漢字で「さじ
 大きな波でも越せないという意味

ゆる文字であそぼ!

歌の解説

永遠の愛を誓ったのに、心変わりをしてしまった女性におくった失恋の歌である

後拾遺和歌集』の詞書(ことばがき)によると…

心変わりをした女の人に対し、裏切られた男の人の代わりに元輔がよんだとされている

末の松山」とは…

波をふせぐための松林のこと

海岸近くにありながら、どんな高波「末の松山」を越えることはないといわれ「ありえないこと」のたとえとして使われている

この歌では…

2人の間に心変わりなどありえない!」という約束をしているのに、それを守ってくれなかった相手をせめている

【本歌取り】

この歌は『古今和歌集』の東歌(あずまうた)に「陸奥歌(むつうた)」として収められている歌をもとに本歌取りしている

出典:古今和歌集 恋

きみをおきて あだしこころを たば

すえ松山まつやま なみえなむ

【歌の意味】

あなたをさしおいて

私が浮気心を持つならば

決して海の波がこすことがない

末の松山を波がこえてしまうでしょう

私が心変わりをするなんて絶対にありえない」という歌である

誰がよんだかわからない「み人知らず」の歌なんだよ!

清原元輔ってどんな人?

清原元輔(きよはらのもとすけ)
〔908~990年〕

36番の清原深養父の孫

62番の清少納言の父である

河内国(大阪府)・周防国(山口県)などの地方官を勤めていたが、官位は低く出世はしなかった

赴任先の肥後国(熊本県)で990年6月に83歳で亡くなる

村上天皇(第62代天皇)の(めい)により『後撰和歌集』の編集にもかかわった

三十六歌仙の1人

頭の回転が速く、即興で歌をよむ天才タイプだったようだ

かな文字であそぼ!

変体仮名:もとの漢字

遅支ちきりき 可多かた二曽にそてを

りつ

すえ松山まつやま なみさしと

わたしのひとりごと

この歌に登場する「末の松山」は今でもあるのだろうか?

調べてみたら… Σ(゚Д゚) ナント!!

現在でも存在していてびっくりしたよ!

宮城県多賀城市八幡

2014年「おくのほそ道の風景地」として国の名勝に指定されている

2011年の東日本大震災

大津波より東北地方は甚大じんだいな被害を受けてしまったのだが、「末の松山」に波がかかることはなかったそうだ

そして、ふと思い出したのが…

東日本大震災の津波にも負けず生き延びた「奇跡の一本松」のこと

奇跡の一本松 ーPhoto ACー

岩手県陸前高田市に今でも残っている

ただ…

この松は枯死こしと判断されてしまった

心棒を入れて補強したり、枝葉を複製したものにつけ替えたりして、モニュメントとして残しているみいたいだね

約7万本の松の木が茂り「日本百景」にも指定されていた名所だったが、大津波で一瞬にしてなぎ倒されてしまったそうだ

そう思うと…

平安時代から多くの歌人たちがよんだ名所、最強の「末の松山」に行って見たくなる

仙台駅から仙石(せんせき)線(JR東日本)に乗り換え多賀城駅で下車

駅から歩いて10分ほど

史跡や遺跡が多く存在する場所でもある

和歌によまれた名所も多く「歌枕めぐり」ができるのは魅力的

多賀城碑 ーPhoto ACー

壺碑(つぼのいしぶみ)という歌枕で使われている奈良時代に建てられた古い石碑

「多賀城の創建」などについて141文字でつづられている

その他…

沖の石」や「浮島」などの歌枕の名所もあるらしい

遠くて行けない距離ではないから、海の波がこえるなんてありえない「末の松山」へいつか行ってみたいと思う

帰りには笹かまぼこを買って帰ろう!
(≧∇≦)ノ

ところで…

元輔さんはユーモアのある明るい性格のおっさんだったみたいだね!

今昔物語』と『宇治拾遺物語』に面白い逸話がある

かんむり落下事件

賀茂祭の役目についていた清原元輔

みやこの大通りで落馬しかんむりを落としてしまい、見物人たちにハゲ頭をさらしてしまったのだった!

夕日をaびキラキラと輝くハゲ頭を見て、周囲の者が「見苦しいぞ!」と言って笑うと…

清原元輔は見物人に歩み寄り、ハゲ散らかしながら「笑ってはいけない理由」を長々と言い聞かせたのだった

その後、大声で…

かんむりを持ってまいれ!」と命じ、冠をかぶったので…

なんで落とした時に、すぐにかぶらなかったんだよ!」と人々はさらに大爆笑!

清原元輔は世慣れた人物で、いちいち物事を面白おかしく言って笑わすことを役目とする老人だったと語りつがれているそうだ

※ーWikipediaー 清原元輔の逸話より要約、参考文献にリンク記載

現在、賀茂祭は葵祭(あおいまつり)といわれていて、京都三大祭の1つになっているよ!

平安時代から国家的な行事として行われてきた歴史があり、王朝風俗の伝統が残されている日本でも珍しいお祭りなんだって!

元輔さんみたいな面白いおっさん

こういう人って、今でもいろんなところで見かけるよね
((´∀`*))ヶラヶラ

参考文献

【書籍】

1.神作光一 監修
 小学生のまんが百人一首辞典
 出版社 学研プラス/256頁
 発売日2005年12月

2.著書 小池昌代
 ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
 出版社 河出書房新社/256頁
 発売日1017年2月

3.吉海直人 監修
 百人一首大事典 ―完全絵図解説―
 出版社 あかね書房/143頁
 発売日 2006年12月

4.著書 佐佐木幸綱
 口語訳詩で味わう百人一首
 出版社 さ・え・ら書房/221頁
 発行日 2003年12月

5.著書 富谷松雲
 (ポケット版)常用漢字準拠
 ―八体事典―
 出版社 有紀書房/400頁
 発行日 1993年4月

6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
 百人一首
 発行所 松魁堂/113頁
 発行日 1998年5月

【Webサイトの記事】

1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
 清原元輔
 経歴・人物・逸話
 更新日 2023年1月29日
 参照日 2023年8月27日

 末の松山
 古今和歌集・歌枕
 更新日 2023年8月21日
 参照日 2023年8月27日

 奇跡の一本松
 東日本大震災による被災
 更新日 2023年4月11日
 参照日 2023年8月27日

2.百人一首を探ろう
 清原元輔
 プロフィール・百人一首和歌へ
 参照日 2023年8月27日

3.変体仮名を調べる
 ―五十音順一覧―
 参照日 2023年8月27日

【写真】

1.写真のフリー素材サイト
 ―Photo AC―
 奇跡の一本松
 多賀城碑

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