百人一首(40)平兼盛/忍ぶれど色に出でにけり…楷書・ゆる文字・かな文字で描く書道アート

40番・平兼盛の和歌

ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)をで描いています

クラフトパンチで紅梅色の帽子をかぶった妖精さんたちや、リングハートを作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪

他にも歌意・解説あり

最後に「わたしのひとりごと」

※画像はクリックで拡大するよ!

忍ぶ恋、心の奥底に閉じ込めてある思いをイメージしてみたよ!

あちこちにハートをばらまく妖精さん、みんなに心の中がバレてしまうよ!

かいしょであそぼ!

出典:拾遺和歌集 恋

しのぶれど いろでにけり わがこい

ものやおもと ひと問ふとうまで

歌の意味

だれにも気づかれないように
隠して来たけれど…

顔色に出てしまったようだね

私の恋心は…

どなたかに
物思いをされているのですか?

と人がたずねるほどに…

言葉の意味

【忍ぶれど】
 感情が表に出ないように
 じっとこらえること

【色】
 顔色、態度

【ものや思ふ
 恋愛で悩んでいるのか?

ゆる文字であそぼ!

歌の解説

村上天皇(第62代天皇)の時代

宮中で行われた天徳てんとく内裏だいり歌合の場で「」をテーマによんだ歌

41番の壬生忠見と対戦し、どちらとも優れていたため勝負が決まらなかった一首である

勝敗を決める人も判定に困り村上天皇の様子をうかがうと、平兼盛の歌を小さく口ずさんでいた

ということで…

兼盛の勝ちとなったエピソードがある

本来は天皇が判決をくだすことはなく、それほど甲乙つけがたかったといわれているんだよ!

競技に勝つことをねらった歌なので、自分の体験談ではなく想像の恋の歌と考えられている

自分では意識していないのに、恋をしていることがバレてしまい物や思う(恋愛で悩んでる?)と人から問われてしまう

そんな会話を歌に入れた面白い作品となっている

平兼盛ってどんな人?

平兼盛(たいらのかねもり)
〔生年未詳~990年〕

950年に皇族から身分を離れたいらの姓を名のる

15番の光孝天皇(第58代天皇)のひ孫

越前国(福井県)・山城国(京都南部)・駿河国(静岡県)などの地方官を歴任していたが、官位は低く出世はしなかった

長寿だったらしく、80歳をこえて亡くなったといわれている

屏風びょうぶ絵や歌合せの作者として活躍した歌人である

三十六歌仙の1人

兼盛の歌は実生活に合うものが多く、生活派の歌人とも呼ばれていた

960年『天徳内裏歌合』の結びの試合、41番の壬生忠見との対決は歴史に残るほどの名勝負だったと語り継がれている

47番の恵慶法師・48番の源重之・49番の大中臣能宣朝臣らとは親しい付き合いがあった

かな文字であそぼ!

変体仮名:もとの漢字

しのれと いろいて

王可わかこい

毛農ものもふ ひと

わたしのひとりごと

平安時代に行われていた「歌合せ

現在の皇室行事「歌会始」と同じように和歌を披露しあうものだと思っていた

しかし…

実際はすさまじかった!

歌人が「左」「右」に分かれて同じテーマで歌をよみ、左右一組ずつ優劣を決め、最後に総合して勝負を決めるという競技なのである

天皇の前で、歌の真剣勝負!

囲碁将棋の対局のような張り詰めた空気の中、次から次へと歌をよんでいくのだろうか…

想像しただけで緊張してしまうよ!
(◎_◎;) ドキドキ…

960年の『天徳内裏歌合』

村上天皇(第62代天皇)主催

1カ月前に「歌題」が提示される

恋・霞・柳・桜・藤など、その他12のお題があるみたいだよ!

当日までに左右双方の衣装、歌を書いた色紙を置く飾り台の用意など念入りに準備をするそうだ

前もって読み上げる歌を用意していても、歌合せの当日はかなり緊張するらしい

天徳内裏歌合での逸話

読み手(右方の講師こうじ)として参加していた源博雅は、お題が「うぐいす」の時に、間違えて「やなぎ」の歌を読み上げてしまったのだ

指摘され、あらためて「うぐいす」の歌を読み上げたのだが、顔面蒼白になり声も震え、上手く読めなかったとうエピソードがある

それほど、緊迫感がある試合だったんだね!

そして…

41番の壬生忠見との運命の戦い!

結びの試合でのお題は「

判定は2人とも「はなはだ好し(とてもよい)」

たまたま村上天皇が「しのぶれど…」の歌を口ずさんでいたから、兼盛さんの勝利が決まってしまったみたいだけどね

ちなみに、勝ちを知らされた兼盛さん

大喜びで他の歌の勝ち負けも聞かず、踊るように会場から退出したそうだ
ヾ(°∇°*) オイオイ

兼盛さんの「しのぶれど…

忠見さんの「恋すてふ…

いろんな本を参考にして、わたしなりに歌の意味を考えてみたけれど…

両方とも、内容が似てるんだよね

当時の審査員だって、こりゃ~迷うわ!

わたしだったら、どっちを選ぶかな?と考えていたら…

ふと、淡い藤紫色のバラが頭に浮かんできた

神奈川県川崎市にある「生田いくた緑地ばら苑

毎年春と秋の年2回、2週間ほどの期間限定で開園されている

以前、わたしが母と行ったのは、5月の日差しが暑い日だった

バラ園に入ると…

色とりどりの美しいバラと、くらくらしてしまうほどの香り

そこで、出会ったのが…

淡い藤紫色で少し小さめのバラ

名前は「しのぶれど

生田緑地ばら苑

国産のバラで名前の由来は…

兼盛さんの和歌から、忍ぶ恋をイメージして名付けられたそうだ

このバラたちは、忍ぶ恋をしているのだろうか

そんな思い出があるせいか、わたしは「しのぶれど…」に一票入れたいと思う

参考文献

【書籍】

1.神作光一 監修
 小学生のまんが百人一首辞典
 出版社 学研プラス/256頁
 発売日2005年12月

2.著書 小池昌代
 ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
 出版社 河出書房新社/256頁
 発売日1017年2月

3.吉海直人 監修
 百人一首大事典 ―完全絵図解説―
 出版社 あかね書房/143頁
 発売日 2006年12月

4.著書 佐佐木幸綱
 口語訳詩で味わう百人一首
 出版社 さ・え・ら書房/221頁
 発行日 2003年12月

5.著書 富谷松雲
 (ポケット版)常用漢字準拠
 ―八体事典―
 出版社 有紀書房/400頁
 発行日 1993年4月

6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
 百人一首
 発行所 松魁堂/113頁
 発行日 1998年5月

【Webサイトの記事】

1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
 平兼盛
 出自・経歴・逸話
 更新日 2023年3月5日
 参照日 2023年8月12日

 天徳内裏歌合
 概要・逸話
 更新日 2023年6月13日
 参照日 2023年8月12日

2.百人一首を探ろう
 平兼盛
 プロフィール・百人一首和歌へ
 参照日 2023年8月12日

3.変体仮名を調べる
 ―五十音順一覧―
 参照日 2023年8月12日

タイトルとURLをコピーしました