ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)を筆で描いています
クラフトパンチで青色の帽子をかぶった妖精さんたちや、スイートハートを作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪
他にも歌意・解説あり
最後に「わたしのひとりごと」
※画像はクリックで拡大するよ!

恋人との別れ、相手を思う複雑な心の中をイメージしてみたよ!
妖精さんたちは、楽しかった思い出を集めているのかな?
かいしょであそぼ!

忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
人の命の 惜しくもあるかな
歌の意味
あなたに忘れられてしまう
私のことなど…
何とも思っていません!
ただ…
いつまでも愛してくれると
神に誓ってくださったのに…
誓いをやぶったために罰をうけ
亡くなるのではないかと…
あなたの命が…
惜しまれてならないのです
言葉の意味
【忘らるる身】
恋人に忘れられる自分のこと
【誓ひてし人】
神に誓いをたてた恋人
【人の命】
夫婦や恋人の間で交わされる人とは
二人称で「あなたの命」
ゆる文字であそぼ!

歌の解説
43番の権中納言敦忠への恋の歌
右近との愛を神に誓った敦忠だったが…
心変わりをしてしまった
自分を捨てたことは何とも思っていないが、「天罰が下ってしまうのではないか…」と彼を心配している歌である
右近のこの歌に対して…
敦忠は返歌できなかったと『大和物語』に書かれている
しかし…
自分を見捨てた相手に、皮肉をこめて送った歌だと考えると…
「神さまの罰が下るかもしれないわよ!」という怖い意味にもとれ、相手を強くせめる内容になる
当時…
永遠の愛を誓う時には神に祈っていた
もし、神の前で誓った愛をやぶると…
「命がちぢめられる」「死んでしまう」という恐ろしい天罰が下ると信じられていた
その後…
敦忠は38歳の若さで亡くなっている
右近ってどんな人?
右近 (うこん)〔生没年不詳〕
父は鷹飼の名手としられていた右近衛少将、藤原季縄
父親の役職名で呼ばれていた

醍醐天皇をはじめ、平安時代初期の天皇は鷹狩りを好んでいたみたいだよ!
醍醐天皇(第60代天皇)の妻(中宮・穏子)に仕えていた
960年の内裏(宮中)歌合せで才能を認められ、村上天皇(第62代天皇)の時代に活躍した女流歌人である
この歌の相手は43番の歌をよんだ権中納言敦忠とされている
20番の元良親王、44番の中納言朝忠、他
男性に捨てられる立場でよんだ歌が多く、『大和物語』には恋の辛い気持ちをよんだ歌が集められている
かな文字であそぼ!

わ春らるゝ 身を盤於も八須
ち可飛て志
人農命能 越しくもある可那
わたしのひとりごと
この歌を見た瞬間、ゾッとした!
((((꒪꒫꒪))))
歌を読む前に「怖い…」と感じてしまう一首なんだよね
それは…
人の命という言葉があるからだと思う
なにか、ただならぬ予感がする
そして…
歌の意味を知ると
さらに…
恐怖を感じてしまうのである
「私は大丈夫! あなたの方が心配だわ‼」と言いつつも
「私を裏切ったヤツは、天罰があたるに決まってるわ‼」という心の声も伝わってくるからだ
恐ろしや…
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
以前、医療関係の封筒記名をお願いされた時のこと
部署名に血液という漢字が入っていたり、病名が入っていたり
筆で書いているうちに、身体が痛くなってくるような変な感じになったのを思い出す
漢字には1文字1文字に意味があり、それを頭の中で考えていたからなんだろうね
だから…
「命」とう漢字を見ただけでも、恐ろしい感じがしたのだと思う
もちろん…
素直に相手の身の上を心配する歌なのかも知れないけれど、サスペンス好きのわたしには、ついつい勘ぐってしまうんだなぁ
右近さんは一途な人?
いやいや、すごかった!
(;^ω^) アセアセ…
というのも…
右近さんも恋多き女性で、ウワサになった男性は数知れず
43番の権中納言敦忠を筆頭に…
20番の元良親王
26番の貞信公の息子である藤原師輔
44番の中納言朝忠
その他…
源 順(みなもとのしたごう)
源保光(みなもとのやすみつ)
もっと、いるのかな?
(ΦωΦ)フフフ…
そんな右近さんだけど…
面白い逸話が色々あるから紹介するよ
43番の権中納言敦忠との逸話
里帰りをした右近が、訪れてくれない敦忠のことを人に尋ねると、宮中で元気にしていると聞き歌をおくっている
右近がおくった歌
忘れじと 頼めし人は ありと聞く
言ひし言の葉 いづちいにけむ
【歌の意味】
「君のことを忘れないよ!」と
頼もしく思わせてくださったのに…
ご無事であると聞いてますが
おっしゃった言葉(約束)は
どこに行ってしまったのでしょうか?
藤原師氏との逸話
世間で「桃園の宰相の君(藤原師氏)が、右近のところに通っておいでになる」と騒ぎになった
でもそれは…
根も葉もないウワサだったのである
そこで…
右近がおくった歌
よし思へ 海人のひろはぬ うつせ貝
むなしき名をば 立つべしや君
【歌の意味】
いっそのこと、私を愛してください!
漁師の拾わないうつせ貝のように…
実(真実)のない浮き名を立てて
良いのですか?
あなたは…
うつせ貝とは中身のない貝のこと…
恋愛もしていないのにウワサをたてられるのはバカらしいから、いっそのこと本当に私のことを愛してください!
その後…
お付き合いしたのか分からないけれど、逸話を読むと右近さんの人柄がうかがえる
心配しているのか、嫌味なのか…
本気なのか、冗談なのか…
彼女の歌は、人によってとらえ方が違うんだよなぁ
参考文献
【書籍】
1.神作光一 監修
小学生のまんが百人一首辞典
出版社 学研プラス/256頁
発売日2005年12月
2.著書 小池昌代
ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
出版社 河出書房新社/256頁
発売日1017年2月
3.吉海直人 監修
百人一首大事典 ―完全絵図解説―
出版社 あかね書房/143頁
発売日 2006年12月
4.著書 佐佐木幸綱
口語訳詩で味わう百人一首
出版社 さ・え・ら書房/221頁
発行日 2003年12月
5.著書 富谷松雲
(ポケット版)常用漢字準拠
―八体事典―
出版社 有紀書房/400頁
発行日 1993年4月
6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
百人一首
発行所 松魁堂/113頁
発行日 1998年5月
【Webサイトの記事】
1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
右近(歌人)
更新日 2022年10月25日
参照日 2023年7月28日
2.百人一首を探ろう
右近
プロフィール・百人一首和歌へ
参照日 2023年7月28日
3.変体仮名を調べる
―五十音順一覧―
参照日 2023年7月28日