ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)を筆で描いています
クラフトパンチでふじ色の帽子をかぶった妖精さんたちや、月や雲を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪
他にも歌意・解説あり
最後に「わたしのひとりごと」
※画像はクリックで拡大するよ!

真夏の短い夜、流れる雲に月が見え隠れする風景をイメージしてみたよ!
もしかして、妖精さんたちがお月さまを隠しちゃってる?
かいしょであそぼ!

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
雲のいづこに 月やどるらむ
歌の意味
夏の夜は短くて…
まだ宵のままだと思っていたら
もう夜が明けてしまった
沈むことができないまま…
月はいったい、雲のどのあたりに
宿をとっているのだろう
言葉の意味
【宵】
日が落ちて暗くなったとき
【いづこに】
どこに…
どちらに…
【やどる】
宿をとる
ゆる文字であそぼ!

歌の解説
『古今和歌集』の詞書(ことばがき)によると…
「月が綺麗に空にかかっている夜、明け方によんだ」となっている
夏の夜明けの早さに驚き、美しい月が日の光で見えなくなることを残念に思ってよんだ一首
月を西の山に向かう「旅人」に見立てているところも、月を擬人化したユニークな表現である

擬人化とは…
人間でないものを人間に例えて表現することだよ!
現在でも夏の夜は短いと感じるが、今のように電気もなく、月明かりに頼っていた生活をしていた平安時代の人々は、昼と夜の長さの変化にかなり敏感であったようだ
美しい月を眺めながら…
一晩中過ごす貴族たちの風流な貴族の生活が見えてくる作品である
清原深養父ってどんな人?
清原深養父(きよはらのふかやぶ)
〔生没年不詳〕
天武天皇(第40代天皇)から数えて8代目の子孫である
42番の歌をよんだ清原元輔の祖父
62番の清少納言はひ孫にあたる
出世はしなかったが、琴や笛の名人
27番の中納言兼輔・35番の紀貫之とは交流があり、清原深養父の奏でる琴の音を聞きながらよんだ2人の歌が『後撰和歌集』に収められている
『源平盛衰記』によると…
深養父の住まいは、京都の大原に近い「小野の里」にあった
晩年は「小野の里」近くに、補陀洛寺という寺を建てて住んだそうだ
人を笑わせるのが好きだったという逸話が残っている
補陀洛寺(ふだらくじ)
京都市左京区静市市原町1140
叡山電車、最寄り駅は市原駅(徒歩約10分)

補陀洛寺は「小町寺」とも呼ばれていて、境内に小野小町の供養塔があるんだよ!
かな文字であそぼ!

夏の夜盤 ま堂よひ那可ら あ希ぬる越
雲乃い徒こ耳 月やとるらん
わたしのひとりごと
百人一首の季節の歌
1番多くよまれているのが、秋の季節で16首もある
次に春と冬が6首ずつ
夏の歌は…
一番少なくて4首しかないんだよね
梅や桜が咲く春や、紅葉の季節の秋は分かる気がする
夏は活発に活動できる季節だから多いんじゃないかと思っていたけど、100首を選んだ藤原定家さんの好みが影響しているのかもしれない
ちなみに…
恋の歌は43首で、ぶっちぎりのトップ!
もしかしたら…
夏は恋の歌が多いのかも?
(ΦωΦ)フフフ…
この歌は「月がキレイに空にかかっている夜、明け方によんだ」らしいのだ
蒸し暑い真夏の夜
建物が木造だった平安時代、道路もアスファルト舗装されていないし、今よりも気温は高くなかったと思うけど、蒸し暑さは変わらないかもね!
そんな真夏の夜に…
深養父さんの琴の演奏を聞きながら、仲の良かった中納言兼輔と紀貫之が歌をよむ
琴の音色を聞きながらよんだ
中納言兼輔の歌
短夜の 更け行くままに 高砂の
峰の松風 吹くかとぞ聞く
【歌の意味】
短い夏の夜が更けて行くにつれて…
さらに響く琴の音
高砂の峰の松の風が吹く音を
聞いているようだ
琴の音色を聞きながらよんだ
紀貫之の歌
あしびきの 山下水は 行き通ひ
琴の音にさへ 流るべらなり
【歌の意味】
あしびきの…
山の麓から流れてくる水が行き通う
まるで琴の音にのって
こちらまで流れてくるみたいだなぁ

「あしびきの」は山に関連する枕詞(まくらことば)だよ!
琴の音を…
兼輔は「峰の松の風が吹く音」とよみ、貫之は「山の麓から流れてくる水の音」とよんでいる
もう1つ…
紀貫之の短い夏の夜の歌
夏の夜の 臥すかとすれば
ほととぎす
鳴くひとこゑに 明くるしののめ
【歌の意味】
夏の夜は眠りについたと思うと…
ホトトギスの鳴く一声に日が昇り
しののめ(明け方)になってしまう
寝苦しくて…
やっと眠くなったと思ったら「もう朝かよぉ…」という感じなんだろうね
「夜がホトトギスの声で目が覚める」
さりげなく…
夜を擬人化している紀貫之さんは流石です!
電気のなかった平安時代
夏至が近づくと、夜7時になっても明るかったりする
そして…
朝は4時ぐらいから明るくなる
現代人よりも、夜の長さを敏感に感じていた貴族たちの楽しみ方は、風情があって素敵だよね!
(((o(*゚▽゚*)o)))
ちなみに…
兼輔さんのひ孫が57番の紫式部
深養父さんのひ孫が62番の清少納言
2人は平安時代を代表する女流作家でライバル同士
ひいじいちゃんたちは…
優雅に歌をよみあう仲間だったのにねぇ
参考文献
【書籍】
1.神作光一 監修
小学生のまんが百人一首辞典
出版社 学研プラス/256頁
発売日2005年12月
2.著書 小池昌代
ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
出版社 河出書房新社/256頁
発売日1017年2月
3.吉海直人 監修
百人一首大事典 ―完全絵図解説―
出版社 あかね書房/143頁
発売日 2006年12月
4.著書 佐佐木幸綱
口語訳詩で味わう百人一首
出版社 さ・え・ら書房/221頁
発行日 2003年12月
5.著書 富谷松雲
(ポケット版)常用漢字準拠
―八体事典―
出版社 有紀書房/400頁
発行日 1993年4月
6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
百人一首
発行所 松魁堂/113頁
発行日 1998年5月
【Webサイトの記事】
1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
清原深養父
経歴
更新日 2022年6月20日
参照日 2023年7月14日
2.百人一首を探ろう
清原深養父
プロフィール・百人一首和歌へ
参照日 2023年7月14日
3.変体仮名を調べる
―五十音順一覧―
参照日 2023年7月14日