百人一首(31)坂上是則/朝ぼらけ有明の月と…楷書・ゆる文字・かな文字で描く書道アート

31番・坂上是則の和歌

ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)をで描いています

クラフトパンチで空色の帽子をかぶった妖精さんたちや、雪の結晶を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪

他にも歌意・解説あり

最後に「わたしのひとりごと」

※画像はクリックで拡大するよ!

夜が明けるころ…
月の光の輝きと雪でおおわれている松の木をイメージしてみたよ!

フワフワした雪の上には、妖精さんたちの足跡が残っているかも…

かいしょであそぼ!

出典:古今和歌集 冬

あさぼらけ 有明ありあけつき

るまでに

吉野よしのさとに れる白雪しらゆき

歌の意味

夜がほんのりと明けるころ

有明の月の光が照らしているかと
見間違えるほど…

吉野の里に降り積もっている

真っ白な雪よ!

言葉の意味

【朝ぼらけ】
 夜がほんのりと明け始めるころ

【吉野の里】
 奈良県吉野郡の周辺
 京の都からはやや遠い山里

ゆる文字であそぼ!

歌の解説

古今和歌集』の詞書(ことばがき)には、京のみやこを出て大和国(奈良県)へくだったときに、雪が降っているのを見てよんだと書かれている

坂上是則が奈良の吉野に旅をした時

宿に泊まり、明け方に目を覚ますと…

外は真っ白な雪が積もっていた

一面の雪景色を明け方の月の光に見立てたことで、美しさがいっそう際立っている歌である

吉野の里

吉野川沿いにある奈良県の南部一帯

現在でも桜と紅葉、雪の名所

古くから文明が発達し、縄文・弥生時代の土器や石器などがたくさん出土している場所でもある

坂上是則ってどんな人?

坂上是則(さかのうえのこれのり)
〔生没年不詳〕

蝦夷えぞを討った征夷大将・坂上田村麻呂の五代目にあたる子孫だと伝えられている

天皇の発する公式文書の作成、及び記録を担当する大内記(だいないき)という仕事についていた

三十六歌仙の1人

蹴鞠けまりの名人

宮中において醍醐天皇(第60代天皇)の御前で蹴鞠けまりが行われた時に、206回までけり続け一度も落とさなかったので、天皇はことのほか称賛して絹を与えたといわれている

宮内庁ホームページの皇室に伝わる文化の中に「蹴鞠けまり」の項目があって、今も京都御所で披露されているみたいだよ!

現在のリフティング王みたいだね!

(※宮内庁ホームページの蹴鞠、参考文献にリンクあり)

かな文字であそぼ!

変体仮名:もとの漢字

あさ 有明ありあけつき 

よしさと れるしらゆき

わたしのひとりごと

子ども頃…

天気予報で雪のマークを見ると、前日からワクワクしたのを思い出す

大人になると…

雪が降った後のことを考えてしまうから、雪予報を見るとため息がでるんだよなぁ

それでも…

朝起きて窓を開け、街中が真っ白になった景色を見ると「うわぁ~♪すご~い♪」と感動してしまう

是則さんもこんな気持ちだったに違いない

吉野の里で…

明け方に起きてみると一面まっ白な世界

深々しんしんと降る雪の音

月の光と間違えてしまうほど、雪明りの幻想的な世界に、只々ただただ見とれていたと思う

坂上是則のもう1つの雪の歌

出典:古今和歌集 冬

よしの やま白雪しらゆき つもるらし

ふるさとさむく なりまさるなり

【歌の意味】

吉野の山では…

雪が積もっているらしい

奈良の古京こきょう(ふるさと)は…

いちだんと寒さが厳しく
なっているのだから

寒くなると、吉野の里で見た幻想的な雪の世界を思い出してしまうんだね!

都心だとすぐにとけてしまう雪だけど…

子どもたちが作った雪だるまを見つけると微笑ましくなる

子どもが小さかったころ…

雪が降った次の日に、ママ友と一緒に歩いていると雪だるまを発見!

わたしが「あっ!雪だるま、カワイイ~♪」と言ったら、「あれは泥だるまだよ!」と衝撃的な言葉が返ってきた
(゚Д゚;)エッ?

彼女は北海道から旦那さんの都合で引っ越して来たんだけど、雪国の雪だるまと比べると泥だるまに見えるらしい

それ以来…

雪だるまを見かけると「泥だるま」の話を思い出してしまうのだった
(;^ω^)アセアセ

【吉野の里と天皇】

吉野の里は春は、秋は紅葉の名所

吉野川流域から縄文・弥生時代の土器や遺跡が発掘されているこの場所は、天皇家にとっても特別な場所といわれている

古事記』や『日本書紀』に登場する神武天皇(初代天皇)も立ち寄ったとされる吉野の地

応神おうじん天皇(第15代天皇)の時代から吉野への「行幸みゆき」が行われ、656年には吉野川のほとりに斉明さいめい天皇(第37代天皇)が離宮として吉野宮をつくった話もある

2番の持統天皇(第41代天皇)は、天皇だった9年間に31回も吉野へ行き、その後の天皇たちも吉野の「行幸みゆき」がくり返し行われていたそうだ

吉野の里ってそんなに魅力的なの?

古く昔から天皇が頻繁ひんぱんに訪れていた場所だけど、残念ながらわたしは行ったことないんだよねぇ

吉野郡は、吉野山の千本桜御手洗渓谷みたらいけいこくがある自然豊かな場所

吉野山千本桜 ーPhoto ACー
御手洗渓谷 ーPhoto ACー

そして…

世界遺産に登録されている神社仏閣もたくさんあるのだ

金峯山寺
(きんぷせんじ)

7世紀に活動した修行者、役小角えんのおづぬが開創したと伝えられている

恋愛の神さまである愛染明王(あいぜんみょうおう)や、頭痛などにもご利益がある脳天大神(のうてんおおかみ)がまつられている

修行体験ができるお寺

吉水神社
(よしみずじんじゃ)

源頼朝に追われた源義経が、静御前弁慶らと身を隠した場所

豊臣秀吉が花見の本陣としたことなど、数多くの逸話で知られている神社

吉野水分神社
(よしのみくまりじんじゃ)

水の分配をつかさどる天水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主祭神に、他6柱の神さまがまつられている

天河大辨財天社
(てんかわだいべんざいてんしゃ)

別名、天河神社(てんかわじんじゃ)

関係資料多数が保存されている

芸能の神さまで有名な神社

玉置神社
(たまきじんじゃ)

紀元前37年崇神すじん天皇(第10代天皇)が創建

神さまに呼ばれないと、たどり着けないと言われている

山頂にあるから、なかなかたどり着けないという理由があるみたいだよ!

わたしが気になる神社仏閣をいくつか紹介してみたけれど…

まだまだ他に神秘的な場所がたくさんある

天河大辨財天社は、むかし映画にもなった内田康夫の『天河伝説殺人事件』の小説に登場する神社なんだよね!

古来からお坊さんたちが修行していた地でもあり、何か不思議な力が宿やどりそうな気がする

歴代天皇たちは運気を上げるため、パワースポットめぐをしていたのかもしれない

参考文献

【書籍】

1.神作光一 監修
 小学生のまんが百人一首辞典
 出版社 学研プラス/256頁
 発売日2005年12月

2.著書 小池昌代
 ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
 出版社 河出書房新社/256頁
 発売日1017年2月

3.吉海直人 監修
 百人一首大事典 ―完全絵図解説―
 出版社 あかね書房/143頁
 発売日 2006年12月

4.著書 佐佐木幸綱
 口語訳詩で味わう百人一首
 出版社 さ・え・ら書房/221頁
 発行日 2003年12月

5.著書 富谷松雲
 (ポケット版)常用漢字準拠
 ―八体事典―
 出版社 有紀書房/400頁
 発行日 1993年4月

6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
 百人一首
 発行所 松魁堂/113頁
 発行日 1998年5月

【Webサイトの記事】

1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
 坂上是則
 経歴・人物
 更新日 2022年9月29日
 参照日 2023年6月18日

 金峯山寺
 更新日 2023年5月29日
 参照日 2023年6月18日

 吉水神社
 更新日 2023年6月18日
 参照日 2023年6月18日

 吉野水分神社
 更新日 2022年10月31日
 参照日 2023年6月18日

 天河大弁財天社
 更新日 2023年6月7日
 参照日 2023年6月18日

 玉置神社
 更新日 2023年6月6日
 参照日 2023年6月18日

2.宮内庁ホームページ
 蹴鞠
 参照日 2023年6月18日

3.百人一首を探ろう
 坂上是則
 プロフィール・百人一首和歌へ
 参照日 2023年6月18日

4.変体仮名を調べる
 ―五十音順一覧―
 参照日 2023年6月18日

【写真】

1.写真のフリー素材サイト
 ―Photo AC―
 吉野山・御手洗渓谷

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