ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)を筆で描いています
クラフトパンチで濃緑色の帽子をかぶった妖精さんたちや、海鳥さんを作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪
他にも歌意・解説あり
最後に「わたしのひとりごと」
※画像はクリックで拡大するよ!

島へ旅立つ小さな舟、青い広大な海と空をイメージしてみたよ!
海の上を飛ぶ海鳥さんと妖精さん、気持ちよさそうだね♪
かいしょであそぼ!

わたの原 八十島かけて
漕ぎ出でぬと
人には告げよ 海人の釣舟
歌の意味
大海原のたくさんの島々をめざし
舟はこぎ出してしまったと…
どうか都に残してきた私の親しい
人たちに伝えておくれ
漁師の釣舟よ‼
言葉の意味
【わたの原】
大海原のこと
「わた」は海の古語
「原」は広々としたところ
【八十島】
たくさんの島々
【かけて】
めざして
ゆる文字であそぼ!

歌の解説
参議篁は遣唐使として2度、唐(中国)に向かうが、船が難破して日本に戻って来る
多くの死者が出たのにもかかわらず、3度目の渡航が命ぜられた
しかし‼
代表者が、故障した自分の船と取り変えようとしたため、篁は病気のふりをして船に乗らず、遣唐使を皮肉った漢詩まで作ってしまう
乗る船のことで上役と争ったため、嵯峨天皇(第52代天皇)の逆鱗にふれ、隠岐島に流されることになってしまった
この歌は隠岐島へ出発する前に、都へ残してきた家族に向けてよんだ歌である
当時、隠岐島は流刑地のなかでも最も遠い「遠流の島」であったため、もう2度と都に帰れないかもしれないという、つらい気持ちが表現されている
参議 篁ってどんな人?
参議篁(さんぎたかむら)
〔802年~852年〕
本名は小野篁(おののたかむら)
参議は役職名
朝廷の役人で学者でもあり、漢詩文や書に優れていた
834年、遣唐使に任命されたが、渡航する船のことで藤原常嗣とトラブルを起こし、罪に問われて隠岐島に流されてしまった
それから2年後に許されて、都にもどり参議という高い位についた
かな文字であそぼ!

わ多の原 八十島可希て
こ支いてぬ登
人尓盤つけよ あま能徒りふね
わたしのひとりごと
地獄を行き来していた篁くんの話は知っているかな?
ニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤ
京都には、篁が「昼は朝廷」「夜は閻魔庁に仕えた」という伝説がある
閻魔庁とは…
えんま大王が死者の生前の行いを審判して罰する法廷のこと
篁が地獄へ通じる道を行き来して、えんま大王の裁判官としてつとめていたという話
地獄への通路は井戸を使っていて、行きが京都の東山区にある六道珍皇寺の裏庭、帰りが嵯峨野の福生寺(現在は嵯峨薬師寺と合併してありません)だったと伝えられている
百人一首で歌をよんだ人は、謎の人物が多くて色々な伝説があるけれど…
朝廷に勤めていて、身元がはっきり分かっているのにも関わらず、ぶっとんだ伝説にすごく興味がわいてしまう
『帝王編年記』には、えんま大王に頼んで舅を生き返らせたとあり、『今昔物語集』にも西三条の大臣の命を助けたと書かれているそうだ
わたしが好きな児童文学作家、たつみや章さんの『冥界伝説・たかむらの井戸』という児童書で篁くん伝説を知ったのだが、他にもいろんな作家さんが篁伝説の本を出版しているんだよね
ところで…
『おじゃる丸』というテレビアニメを知っているかな?
むかし子どもと一緒に見ていたんだけど、主人公おじゃる丸のモデルが篁くんなのでは?というウワサもあるようだ
そういえば、えんま大王とおじゃる丸の掛け合いがおもしろかったのを思い出した!
「シャクかえせー‼」ってやつだよね?
((´∀`))ケラケラ
それにしても…
これだけぶっとんだ伝説が有名になったのには何かあるはず!と勘ぐってしまう
(-ω-;)ウーン なぜなのか…
じつは、篁くん…
疫病(えきびょう)が発生しないように、死体の火葬をすすめた人だったのだ
火葬の時に、この世とあの世の関係を語って聞かせていたから、このような伝説が生まれたのでは?といわれている
ウワサがひとり歩きして、えんま大王の裁判官になってしまったのならすごいよね
((´∀`))ケラケラ
それから…
感情的な性格が災いして「野狂」などと呼ばれていた話も残っている
それでも、隠岐島に流されて2年後には都に戻り、参議という高い位について復活したそうだから、かなりのエリートだったのだろう

現在だと内閣官房長官のような役職だよ!
歌の最後の部分
釣舟の海人ではなく、海人の釣舟ってことは…
漁師じゃなくて舟に「伝えておくれ!」って言ってるの?
やっぱり不思議な人なんだわ
((´∀`))ケラケラ
参考文献
【書籍】
1.神作光一 監修
小学生のまんが百人一首辞典
出版社 学研プラス/256頁
発売日2005年12月
2.著書 小池昌代
ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
出版社 河出書房新社/256頁
発売日1017年2月
3.吉海直人 監修
百人一首大事典 ―完全絵図解説―
出版社 あかね書房/143頁
発売日 2006年12月
4.著書 佐佐木幸綱
口語訳詩で味わう百人一首
出版社 さ・え・ら書房/221頁
発行日 2003年12月
5.著書 富谷松雲
(ポケット版)常用漢字準拠
―八体事典―
出版社 有紀書房/400頁
発行日 1993年4月
6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
百人一首
発行所 松魁堂/113頁
発行日 1998年5月
7.著書 たつみや章
冥界伝説・たかむらの井戸
出版社 あけね書房/146頁
発行日 2003年3月
【Webサイトの記事】
1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
小野篁
経歴・人物・逸話と伝説
更新日 2023年2月27日
参照日 2023年4月9日
2.百人一首を探ろう
小野篁
プロフィール・百人一首和歌へ
参照日 2023年4月9日
3.変体仮名を調べる
―五十音順一覧―
参照日 2023年4月9日