百人一首(7)安倍仲麿/天の原ふりさけ見れば…楷書・ゆる文字・かな文字で描く書道アート

7番・安倍仲麿の和歌

ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)をで描いています

クラフトパンチでこがね色の帽子をかぶった妖精さんたちや、お月さま・お星さまを作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪

他にも歌意・解説あり

最後に「わたしのひとりごと」

※画像はクリックで拡大するよ!

遠い昔の記憶、夜空に輝く美しいお月さまをイメージしてみたよ!

妖精さんたちは、お月さまが雲に隠れないようにしているのかな?

かいしょであそぼ!

出典:古今和歌集こきんわかしゅう 羇旅きりょ

あまはら ふりさければ 春日かすがなる

三笠みかさやまに でしつきかも

歌の意味

(異国の)夜空をはるか遠く眺めると
美しい月が出ている

あの月は、故郷ふるさとの春日にある
三笠の山に出ていたのと
同じ月なのだなぁ

言葉の意味

【天の原】
 大空のこと

【ふりさけ見れば】
 はるか遠くを眺める

【春日】
 奈良市の地名

【三笠の山】
 奈良市の東方、春日神社のある山で
 笠の形をしている

【かも】
 なのだなぁ

ゆる文字であそぼ!

歌の解説

政治や学問を学ぶため、留学生として唐(中国)に渡った安倍仲麿が月を見て故郷への思いをよんだ歌

唐(中国)に来て35年以上すぎた頃、遣唐使船に便乗して帰国するさい、明州(めいしゅう)という海辺で送別会がおこなわれた時によんだとされている

春日の三笠山は奈良県にあり、春日(奈良市)にある春日大社は遣唐使が出発する時に、無事を祈る場所でもあった

最後の「かも」は現代で使われている「かもしれない」という意味ではなく「なのだなぁ」としみじみとした感情を表現している

遣唐使船の航海

◎昔の日本では、中国の文化を取り入れるために、使いを送っていた

◎1回に2~4せきが船団を組み、1せきに100~150人が乗船したといわれている

◎遣唐使船は難波津(現在の大阪港)から出て、唐(中国)へ向かった

当時の遣唐使船の航海成功率は約50%、往復だと25%の確率だったんだよ!

復元された遣唐使船 ―Photo AC―

現在まで残っている船はないが、昔の資料をもとに復元されている

長さ約25メートル
幅が約7メートルの帆船であった

平城宮跡歴史公園(奈良市)に復元された遣唐使船が展示されているよ!

安倍仲麿ってどんな人?

安倍仲麿(あべのなかまろ)
〔698年頃~770年〕

※「阿倍」とも書かれている

16歳のころ遣唐留学生に選ばれ、19歳で吉備真備(きびのまきび)玄昉(げんぼう)らと共に唐(中国)の長安に渡った

難関の快挙(かいきょ)(中国の高級国家公務員の認定試験制度)に合格して、唐の役人になり重要な地位についた

35年ほどたって、ようやく皇帝から帰国を許され日本に向かったが、暴風雨で船が難破してしまう

奇跡的に安南(あんなん)(ベトナム)に漂着して助かったが、ふたたび唐(中国)に戻り、日本に戻ることはなかった

72歳のときに長安で亡くなる

かな文字であそぼ!

変体仮名:もとの漢字

あまら ふり佐希さけ三連八みれは

春日かすが

さのやま いてしつき

わたしのひとりごと

雲1つない夜空に浮かぶ、お月さま

満月はもちろん!

上弦の月下弦の月
三日月もステキだよね!
♡(´艸`*)

1000年以上もの時をこえて、仲麿さんと同じ月を見てるんだと思うと、何だか不思議な感じがする

遣唐使…

歴史で習ったのを覚えてる

遣隋使は小野妹子さんだったよね!

今と違って船で安全に行ける保証がない時代だったはずなのに…

まさに…

命をかけて異国に行き勉強する‼

中高生の時は何も考えずに、テスト勉強でまる暗記していただけだったが

やっぱり、歴史の教科書に載るぐらい、すごい人だったんだと今なら分かる

16歳で遣唐留学生に選ばれていたなんて超優秀!

しかも…

超難関、中国の高級国家公務員の試験にも合格してしまうほどの秀才ぶりは半端ないって!

天才だったんだと思う

皇帝に気に入られて、なかなか帰国することが許されず

35年ぶり、日本に帰国することが決まった時は嬉しかったに違いない!

すでに53歳になっていた仲麿さん

当時の50歳代なんていったら、おじいちゃんだよね?

今、帰国しないと、あの過酷かこくな船旅には耐えられないと思ったのかもしれない

それなのに、あんな事になるなんて…

遣唐使船は合計で約40せきが中国に行き、約20せきの船が壊れたり沈んだりしたそうだ

成功率は50%の確率だったんだね

残念なことに…

仲麿さんの乗った船は暴風雨で難破‼

命が助かったことは不幸中の幸い、すごくラッキーだったのかもしれない

それでも…

懐かしい日本に帰ったら、中国で学んだことを大勢の人たちに伝えたい!」とワクワクしながら歌をよんだのかと思うと切なくなる

天才だった安倍仲麿

彼が日本に帰国していたならば、日本の政治・文化の歴史が変わっていたのかもしれない

参考文献

【書籍】

1.神作光一 監修
 小学生のまんが百人一首辞典
 出版社 学研プラス/256頁
 発売日2005年12月

2.著書 小池昌代
 ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
 出版社 河出書房新社/256頁
 発売日1017年2月

3.吉海直人 監修
 百人一首大事典 ―完全絵図解説―
 出版社 あかね書房/143頁
 発売日 2006年12月

4.著書 佐佐木幸綱
 口語訳詩で味わう百人一首
 出版社 さ・え・ら書房/221頁
 発行日 2003年12月

5.著書 富谷松雲
 (ポケット版)常用漢字準拠
 ―八体事典―
 出版社 有紀書房/400頁
 発行日 1993年4月

6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
 百人一首
 発行所 松魁堂/113頁
 発行日 1998年5月

【Webサイトの記事】

1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
 安倍仲麻呂
 生涯・和歌及び漢詩
 更新日 2023年2月15日
 参照日 2023年4月2日

2.百人一首を探ろう
 安倍仲麿
 プロフィール・百人一首和歌へ
 参照日 2023年4月2日

3.平城宮跡歴史公園ホームページ
 平城宮跡と復原のあゆみ
 参照日 2023年4月2日

4.変体仮名を調べる
 ―五十音順一覧―
 参照日 2023年4月2日

【写真】

1.写真のフリー素材サイト
 ―Photo AC―
 復元された遣唐使船 

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