百人一首(6)中納言家持/かささぎの渡せる橋に…楷書・ゆる文字・かな文字で描く書道アート

6番・中納言家持の和歌

ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)をで描いています

クラフトパンチでそら色の帽子をかぶった妖精さんたちや、かささぎの羽根を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪

他にも歌意・解説あり

最後に「わたしのひとりごと」

※画像はクリックで拡大するよ!

寒くて冷たい冬の季節、透きとおる夜空をイメージしてみたよ!

つばさを広げて天の川に橋をかけるカササギさんたちの姿は見えるかな?

かいしょであそぼ!

出典:新古今和歌集しんこきんわかしゅう 冬

かささぎの わたせるはしに おくしも

しろきをれば ぞふけにける

歌の意味

カササギの群れが翼を広げ
橋をかけたという言い伝えがある
天の川

まるで、橋に霜が降りたように
真っ白に見える

もうずいぶん
()もふけってしまったなぁ

言葉の意味

【かささぎ】
 カササギはカラス科の鳥で
 頭と尾は黒くあとは白い

【おく霜の】
 「く」とは霜がりること
 降りた霜で夜が明けたこと

ゆる文字であそぼ!

歌の解説

中国には七夕の夜、カササギが翼を並べて天の川に橋をかけ、彦星に会いに行く織姫を渡してあげるという伝説がある

2つの解釈

1.冬の夜空に見える天の川をよんだという説

2.霜の降りた宮中の階段を、天の川の橋に見立ててよんだ説

宮中の階段とは…

天皇の住む宮中は「雲居くもい」ともいわれ天上世界にたとえられていたため、夜になり天皇が奥さんのところに通う渡り廊下(階段)のことを、天の川にかけられた橋とも呼ばれていた

家持が宮中の警護をしていた時、冬の夜空の天の川の美しさに心をうたれ、七夕伝説と寒い夜ふけを重ね合わせたのだろうといわれている

カササギ ーPhoto ACー

カササギを漢字で書くと「鵲」

カラスの仲間で全長45センチほど

カラスより少し小さく
おなか・肩・翼の先が白く他は黒い

尾が長いのが特徴

中納言家持ってどんな人?

中納言家持(ちゅうなごんやかもち)
〔718年頃~785年〕

本名は大伴家持(おおとものやかもち)

中納言は官職名

武人として天皇家に仕えていた

家持の歌は『万葉集』の中でもっとも多く、編集者の1人だといわれている

三十六歌仙の1人

父の大伴旅人(おおとものたびと)も歌人で、九州の太宰府で少年時代はすごす

山上憶良(やまのうえのおくら)(小野()(おののおゆ)、百人一首には選ばれていないが有名な歌人仲間と一緒に歌を作っていた

かな文字であそぼ!

変体仮名:もとの漢字

かさ わたせる

しも

しろ そふ

わたしのひとりごと

冬の夜空は空気が透きとおっているから、都会にいても星がキレイに見えるんだよねぇ
 (´艸`*)

オリオン座の三ツ星を見ると
冬だわぁ」って思う

さすがに天の川は見えないけど…

独身時代、沖縄の竹富島に旅行へ行ったときのこと…

新月だったこともあって、プラネタリウムのようなくっきり、はっきりした天の川を見たことがある

そして…
突然の停電⁉

星がぐんぐん迫って来るようで、キレイというより恐怖を感じたのを今でも思い出す

この歌には2つの説があるけど、わたしは両方だと思う

家持さんが宮中の警護をしていた時、明け方近く階段が霜でうっすら白くなっているのを発見して

「この橋、うっすら白くなって天の川にみえるじゃん!」と思わず七夕伝説を思い出す

1300年前の真冬の空

明かりも全然なくて、ましてや新月の夜だったら寒さを忘れるぐらい星空がキレイで、天の川もばっちり見えたはず!

真冬の寒い中での警護、お疲れ様ですっ!

ところで…
カササギって、どんな鳥?

カラスの仲間といってもモノクロでなんだかカワイイ
♡( *´艸`)

見たことあるような、ないような
と思っていたら…

佐賀県の県鳥で、生息地を定めた国の「天然記念物」に指定されている珍しい鳥なんだとか…

カチカチと鳴くとこから別名「カチガラス」ともいわれ、縁起えんぎの良い鳥とされているそうだ

勝ち!勝ち!」ってことかな?

動画で鳴き声を聞いてみたけど、わたしにはカチカチとは聞こえなかったけどね
(;^ω^)

ところで…

日本最古の和歌集『万葉集』には約4500首もの和歌が収録されていて、そのうちの473首が家持さんの歌なのだとか…
Σ(゚Д゚;エーッ!

びっくりだね!

現在の「令和」という元号は『万葉集』の中から選ばれているんだけど、残念ながら家持さんの歌ではないんだよね…

でも、じつは!!

出典元になった歌は家持さんのお父さん、大伴旅人だといわれているんだよ!

令和の出典元となった大伴旅人の歌

出典:万葉集

初春しょしゅん令月れいげつにして 気淑きよくかぜやわら

うめ鏡前きょうぜんひら

らん珮後はいごこうかをら

【歌の意味】

初春のおめでたい月(令月)に…

透きとおる風が優しく吹き

梅は鏡の前で装う白粉おしろいのように咲き

らん(フジバカマ)は珮後の香(匂い袋)の
ようにかおりをただよわせている

歌の景色を頭の中でイメージすると、なんだか花のいい香りがしてくる気がする
ヽ(✿゚▽゚)ノ

令和に込められた思いとは…

人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味を込めた」と当時内閣総理大臣だった安倍晋三さんが説明している

」という漢字には神のお告げという意味もあるみたいだよ!

参考文献

【書籍】

1.神作光一 監修
 小学生のまんが百人一首辞典
 出版社 学研プラス/256頁
 発売日2005年12月

2.著書 小池昌代
 ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
 出版社 河出書房新社/256頁
 発売日1017年2月

3.吉海直人 監修
 百人一首大事典 ―完全絵図解説―
 出版社 あかね書房/143頁
 発売日 2006年12月

4.著書 佐佐木幸綱
 口語訳詩で味わう百人一首
 出版社 さ・え・ら書房/221頁
 発行日 2003年12月

5.著書 富谷松雲
 (ポケット版)常用漢字準拠
 ―八体事典―
 出版社 有紀書房/400頁
 発行日 1993年4月

6.編集 千草会/発行者 内山清蔵
 百人一首
 発行所 松魁堂/113頁
 発行日 1998年5月

7.著書 齋藤孝
 親子で読む百人一首
 出版社 ポプラ社/143頁
 発行日 2009年12月

【Webサイトの記事】

1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
 大友家持
 経歴・歌人として
 更新日 2023年3月26日
 参照日 2023年4月2日

 令和
 概説・典拠
 更新日 2023年4月13日
 参照日 2023年4月17日

 カササギ
 分布・生態・保全状態評価
 更新日 2023年2月12日
 参照日 2023年4月3日

2.百人一首を探ろう
 中納言家持
 プロフィール・百人一首和歌へ
 参照日 2023年4月2日

3.変体仮名を調べる
 ―五十音順一覧―
 参照日 2023年4月2日

【写真】

1.写真のフリー素材サイト
 ―Photo AC―
 カササギ

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