百人一首(16)中納言行平/立ち別れいなばの山の…楷書・ゆる文字・かな文字で描く書道アート

16番・中納言行平の和歌

ポストカードに顔彩(絵の具)を使い、3種類の書体(楷書・ゆる文字・かな文字)をで描いています

クラフトパンチでこがね色の帽子をかぶった妖精さんたちや、松の葉を作って飾り付けしているので、ぜひ!見てくださいな♪

他にも歌意・解説あり

最後に「わたしのひとりごと」

※画像はクリックで拡大するよ!

春はお別れの季節、霞がかっている空と松の木をイメージしてみたよ!

松の葉はとがっているから、妖精さんたち気をつけてね!         

かいしょであそぼ!

出典:古今和歌集こきんわかしゅう 離別りべつ

わかれ いなばのやまの 

みねふる

まつとしかば いまかえ来むこん

歌の意味

私は因幡に行くため
お別れしますが…

因幡山の峰に生えている
松のように…

あなたが私を待っていると聞いたら
すぐにでも帰ってきますよ!

言葉の意味

【立ち別れ】
 「立ち」は「別れ」の意味を強める言葉

【いなばの山】
 因幡いなばの国(鳥取県)にある稲羽山
 「いなば」は「稲羽いなば山」と
 「なば(行くが)」の
 掛詞(かけことば)

【まつ】
 「まつ」は「」と「まつ」の
 掛詞(かけことば)

【いま】
 すぐに、さっと、の意味

ゆる文字であそぼ!

歌の解説

855年の春、38歳の時に因幡(いなば)の国(鳥取県)の(おさ)にんぜられた()

因幡へ向かう前、送別会で集まった人々の前でよんだあいさつとされ、任期にんきが終わるまでみやこに帰れないという寂しい気持ちをよんだ歌である

地方へ行くことは、あまり心が進まなかったようだ

「いなばの山」は因幡国(鳥取県)にある稲羽山のことで、たくさんの松が生えていることが有名だったため、松を紹介して赴任先のイメージも伝えている

中納言行平ってどんな人?

中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)
〔818~893年〕

本名は在原行平(ありわらのゆきひら)

中納言は役職名

平城(へいぜい)天皇(てんのう)(第51代天皇)の孫

855年の春
38歳の時に因幡国の国司になる

その後、2年あまりを過ごしてみやこへもどり、地方の長官など色々な仕事についた

17番の在原業平の異母兄で、学問所をつくったり、歌合せを開くなど芸術の理解者でもあった

886年ごろまで兵庫県の須磨すまで暮らしていたこともあり、『源氏物語』の「須磨(すま)の巻」のモデルではないかと言われている

かな文字であそぼ!

変体仮名:もとの漢字

王可連わかれ いなやま

みね二於におふる

万徒まつ可盤かは いまりこ

わたしのひとりごと

赴任先ふにんさき因幡いなばの国

現在の場所はどこだろうと調べたら…

鳥取県なのか‼

(おさ)に任命されたとは言え、いなばの山は寂しいところなんだろうなぁ

何かやらかしての左遷(させん)なのか?

ググっても情報が見つからないから、「修業しに行ってこーい‼」という感じなのかも知れない

そして…

2年たってみやこにもどると、国政にたずさわり中納言にまで昇進したそうだから、超エリートだったんだろうね

送別会のあいさつでも「いなば」や「まつ」の2つの掛詞を入れ、松の木がたくさん生えている赴任先ふにんさきの景色まで、さらっと歌に入れて伝えているところがすごいと思う

さすが因幡国のおさなんだわ‼

ところで…

因幡いなばという地名

どこかで聞いたことがあると思ったら…

古事記』の因幡の白うさぎ神話

さっそく調べてみる

やっぱり‼

行平ゆきひらさんの赴任先は白うさぎ神話がある場所だった!

しかも‼

白兎はくと神社があるんですとぉぉぉ⁉
(;゚Д゚) オォォ!! ナント!!

思いっきり「しろうさぎ神社」と読んでしまったけど、正しくは「はくと神社

(※参考文献に白兎神社のリンクあり)

神話に登場する白兎神がまつられていて、白うさぎを助けた大国主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やがみひめ)とのえんを取りもたれた、日本最古の恋物語の地でもあるそうだ

(≧▽≦)ステキ!!

神社周辺には、神話の舞台となった「白兎の神跡」が残っていて見ることができる

【白兎海岸】
白兎神と和邇わに族との古戦場だった海岸

気多之前けたのさき
白兎神が負傷して上陸された岬

不増不減ふぞうふげんの池】
白兎神が傷口を洗われた池

因幡の白兎神話

白うさぎメインのあらすじ

ある日、白うさぎが別の島へ渡るのに、ワニを利用しようと考えた

しかし!!

渡っている途中、だまされたことに気づいてしまったワニたちは、激怒して白うさぎの皮をはいでしまったのだった

そこへ…

通りかかったのが大国主命の兄弟たち

海水に入ると治るぞ!」と教えられ、いわれるままに海へ飛び込む白うさぎ

でも、さらに悪化‼

傷口がいっそうひどくなり、もがき苦しんでいると…

今度は、大国主命が現れる

彼は白うさぎが泣いている理由を聞き

真水まみず身体からだをあらって、ガマのの上に寝転ぶと治るよ!」と教えてあげたのだった

そのとおりにやってみると…

すっかりもとの白うさぎに戻ったとさ!

※まんが古事記『いなばのしろうさぎ』より要約、参考文献に記載

昔はサメ類をワニと呼んでいたよ!

かなり端折はしょっちゃったけど…

本当は大国主命が主役で、最後は八上姫と結ばれるハッピーエンドのお話なんだよね!

たぶん、多くの人たちは知っているんじゃないかな?

白兎はくと神社に行ってみたいなぁ

そして…

行平ゆきひらさんが歌で紹介してくれた、たくさんの松の木がある場所も見てみたいなぁ

ガマの穂

それにしても…

ガマの穂って、見れば見るほど不思議な植物だね!

参考文献

【書籍】

1.神作光一 監修
 小学生のまんが百人一首辞典
 出版社 学研プラス/256頁
 発売日2005年12月

2.著書 小池昌代
 ときめき百人一首(14歳の世渡り術)
 出版社 河出書房新社/256頁
 発売日1017年2月

3.吉海直人 監修
 百人一首大事典 ―完全絵図解説―
 出版社 あかね書房/143頁
 発売日 2006年12月

4.著書 佐佐木幸綱
 口語訳詩で味わう百人一首
 出版社 さ・え・ら書房/221頁
 発行日 2003年12月

5.まんが古事記③
 いなばのしろうさぎ
 制作 (株)大和文庫/20頁
 発行 全国神社保育団体連合会
 発行日 平成13年10月

6.著書 富谷松雲
 (ポケット版)常用漢字準拠
 ―八体事典―
 出版社 有紀書房/400頁
 発行日 1993年4月

7.編集 千草会/発行者 内山清蔵
 百人一首
 発行所 松魁堂/113頁
 発行日 1998年5月

【Webサイトの記事】

1.フリー百科事典 ―Wikipedia―
 在原行平
 経歴・和歌・官歴
 更新日 2022年1月18日
 参照日 2023年4月22日

2.百人一首を探ろう
 中納言行平
 プロフィール・百人一首和歌へ
 参照日 2023年4月22日

3.白兎神社
 因幡の兎の古事・神話の起源
 白兎の神跡
 参照日 2023年4月22日

4.変体仮名を調べる
 ―五十音順一覧―
 参照日 2023年4月22日

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